藍染め

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藍染について

藍染の染液を作ることを建てると言います。  
蒅に灰汁を加えよく練ることから発酵がはじまります。
発酵が止まらないよう気をつけながら、数日かけ少しづつ灰汁を追加し嵩を上げていきます。
染められるようになるには、順調な場合で1週間から10日ほど。
それより長くかかることもあります。
 
必要に応じて貝灰や麸を与え、適宜攪拌を行い、温度等にも気を使いながら染まる状態を維持します。 
場合によって期間は異なりますが、建てた藍とは長いおつきあいとなります。
 
藍染の染液は、発酵の力により還元状態(酸素が少ない状態)になっています。
この状態の染液の中で糸や布に藍は染まり(この時点では色はまだ黄色っぽい)、染液から引き上げ空気に触れさせることで酸化して青い色を発色します。
これを繰り返すことにより、濃い色に染め重ねていきます。
 
空気が入り酸化して染液が痛まないよう、できるだけ優しく丁寧に染めます。

染め上がった糸や布はよく水洗いした後、天気の良い日に陽の光に当てて干します。
最後にアク抜きを十分に行ってから、お客様のもとへお届けしています。 

藍染の原料


 

蓼藍(たであい)

日本で昔から藍染に使われてきた植物です。藍染の色の素が、葉に含まれます。つばめのうたでもわずかですが栽培し、蒅を作ったりしています。
 


 

蒅(すくも)

藍染めの原料。蓼藍の葉を発酵させ、堆肥状にしたものです。つばめのうたでは主に播磨藍を用いています。安定した発酵や発色の良さが得られるのは、信頼できる蒅のお陰だと考えています。
 


 

木灰(きばい)

広葉樹の堅木を燃やした灰を藍建てに使います。薪ストーブでたくさんの薪を燃やしても、できる灰はわずか。近隣の薪ストーブを使用している方にお願いし、灰をわけてもらっています。
 


 

灰汁(あく)

木灰とお湯を混ぜよく撹拌し、一晩以上寝かせたときにできる上澄みを灰汁と言います。強アルカリの液体で、ミネラル分が含まれると聞きます。この灰汁の良し悪しも藍建てに影響すると考えています。
 


 

麩(ふすま)

鹿児島県産の無化学肥料、無農薬で栽培された麸(ふすま:小麦の糠)を用いています。はじめてこの麩の匂いを嗅いだ時、甘く美味しそうな香りに、体にも藍にも良いものだと直感しました。つばめのうたの藍建に欠かせない麩です。
 


 

貝灰(かいばい)

有明海の赤貝を燃やして作られる貝灰を使用しています。発酵が進んだ際に、藍の染液の状態を整えるために使用しています。
 

藍染の作品例

糸や布、服やストールといった製品等、様々なものを染めています。
また、藍染を施したものに草木染めを染め重ねたりもしています。