本建正藍染

つばめのうたの藍染めは、本建正藍染です。

藍染の染液を作ることを『建てる』と言いますが、本建正藍染とは昔から日本で本来行われてきた建て方で染められた藍染を意味します。

この本建正藍染では、蓼藍(たであい)という植物の葉を発酵させて作られた蒅(すくも)と灰汁(あく)を使い、これらを発酵させて藍を建てます。そして、藍が建った後は、灰汁、ふすま、貝灰といったものを使って発酵を維持し、染められる状態を保ちます。
(つばめのうたでは、ふすまのかわりに雪どけ米の米ぬかを使うこともあります。)

発酵という微生物の力を利用した藍染です。
決して単純で簡単なものではありませんが、全てにおいて無駄がありません。

薬品などを一切使っていませんので、役目を終えた藍の染液、蒅は土に還すことができます。
そして、その土は新たな命を育みます。

また、本建正藍染は洗濯にも強く、色移りの心配もありません。
加えて抗菌効果があることや、布を強くし紫外線などから身を守るといった効果があるそうです。
この藍染で染められた布を使っていくうちに、昔から藍染が愛されてきた理由を感じることができるかもしれません。

私はこの本建正藍染を、栃木県佐野市の紺邑:大川先生に教わりました。

今は様々な方法での藍染があり、より簡単で手間をかけずに藍の色を染めることもできます。
ですが、この本来の藍染を知った私は、本建正藍染で染めることに深い意義を感じております。
この染めをより深く理解し、技術を習得し、そして後世に継承していくという強い思いを持って、本建正藍染に取り組んでいます。

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藍染の染液について


つばめのうたの藍染の染液には、藍の華はほとんどありません。
また、嫌な匂いもありません。

撹拌は毎日はせず、必要な時にしかしません。
撹拌をする場合は、とてもやさしく丁寧に撹拌しています。

藍が建つまでは、蒅と灰汁しか使いません。
蒅は灰汁でとてもよく練って発酵させています。

発酵が始まると徐々に灰汁を追加し、発酵が止まらないよう慎重にかさ上げしていきます。
藍が建つまでは一週間以上かかります。


藍が建つまでの様子

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染め方について

染めては洗い、そして干すことを繰り返し、薄い色でも濃い色でも、時間をかけ何度も染め重ねをしています。

仕上げには太陽の光に当てて干し、しっかりと灰汁抜きをしています。

また、綿・麻素材では、染める前に灰汁でよく煮て精錬してから染めています。




藍染につかう材料

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蓼藍(たであい)

藍染めの原料である蒅の元になる植物です。

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蒅(すくも)

藍染めの原料です。蓼藍の葉を発酵させ、堆肥状にしたものです。

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ふすま

ふすまは小麦のぬかです。つばめのうたでは、ふすまのかわりに「雪どけ米」の米ぬかを使うこともあります。

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貝灰(かいばい)

貝を焼いた灰です。藍の発酵に必要な微生物の餌になります。

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木灰(きばい)

薪ストーブ等から出た木灰を使っています。主に広葉樹の灰です。

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灰汁(あく)

木灰とお湯を混ぜよく撹拌し、一晩以上寝かせた上澄みの灰汁を使います。

藍染め商品のご購入等のお問合せについて


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